公開日:2015/11/08 更新日:2022/06/15

独身の子どもの現状と結婚に導くための親の接し方

子供の結婚を望む親ばかりが熱心でも、子供が結婚に対して消極的なケースもたくさんあります。親としては、「もういい歳なのに…」とか「孫の顔もそろそろ見たい」など、色々な思いがあり、余計にヤキモキしてしまうと思いますが、まずは今時の独身の子供の声にも、耳を傾けてみましょう。

親として子どもの結婚を後押ししたい気持ちがあっても、本人にその気がなければ結婚できません。親が熱心でも、そもそも子どもが結婚に対して消極的なケースもあります。中には、親の婚活ばかりがヒートアップして、肝心の子どもとの関係がギクシャクしてしまいトラブルになることも。

親としては「もういい歳なのに…」とか「孫の顔もそろそろ見たい」など、色々な思いがあり、余計にヤキモキしてしまうでしょう。しかし、まずは今時の独身の子どもの声にも、耳を傾けてみてください。
ここでは、子どもが結婚に消極的な主な理由を3つご紹介します。

1.経済的な心配

低迷が続く日本の景気、悪化する世界経済。
国税庁が2020年に発表した令和元年分民間給与実態統計調査によると、平均年収は436万円です。月収に換算すれば1月35万円前後の計算。この金額だと、結婚後も共働きは当たり前となり、子どもを育てるとなると更に家計が苦しいことになります。

たとえ結婚したい相手がいても「一生あなたに楽をさせてあげる」などとは言えない、というのが今の独身の子どもの本音。かつては「女性は結婚したら専業主婦」という考え方もありましたが、今は女性であっても一生働くのが当然の考え方になってきています。

親としては結婚すれば家庭が築ける、というイメージを持ちがちですが、今現在の結婚では家庭を築くにも様々なハードルが待ち構えています。「結婚はしたいけれど、お金の面が心配」という切実な独身の悩みを理解してあげてくださいね。

2.仕事が忙しい

「本当に仕事に打ち込んでいる!」というお子さんも多いでしょう。最近は男女に関係なく、能力や才能、努力を発揮できる仕事も増えてきているからです。

しかし、仕事が忙しいということは、仕事に割く時間が多いということでもあります。休みの日まで出勤して仕事をし、毎日残業続きという状態では体力的にも精神的にも疲れが残り「婚活」に足が向かないのも当然です。

親の婚活を行う場合でも、やはり大事なのは子どもの健康です。親の婚活を推し進める前に、子どもの実際の生活や仕事と生活のバランスながどうなっているか、確認してはいかがでしょうか。

3.恋愛や結婚に興味がない

独身の人の中にもいろいろなタイプの人がいます。
婚活に熱心な人がいる一方で、結婚や恋愛に興味がなく、お付き合いしてる人もいないという割合は男女ともに、年々増加の傾向にあるようです。リクルートブライダル総研の「恋愛・結婚調査2019」によると、異性と付き合ったことがない男性は33.8%、女性は22.9%。20代男性では39.5%に上りました。

このような「結婚に興味がない」人たちの声は「一人でも楽しい」「結婚に縛られたくない」「趣味に時間を割きたい」「人付き合いが苦手」など様々です。

結婚は、人間関係の最も深いつながりといってもいいでしょう。「異性と出会って結婚し、子どもを設けて末永く暮らす」というのは、今の独身にとっては大変「難しい」「遠い」世界の話のように思えることもしばしばです。

未婚の子どもを婚活に導く接し方

婚活に消極的な子どもは「仕事が忙しい」「異性との交際に自信がない」「結婚する必要性を感じていない」などさまざまな理由を抱えています。消極的な子どもを婚活させるには、理由として挙がっている余裕のなさや自信のなさ、結婚に対する関心の低さを変えていく必ことが必要です。具体的な方法をみていきましょう。

1.婚活や結婚について知ってもらう

結婚に対する関心が低い男性は、婚活についてもよく知らないことがあります。この場合は結婚相談所の資料などを取り寄せて渡し、婚活のメリットについて知ってもらうことが一番です。

結婚相談所を勧めるだけでなく「結婚するとどう素晴らしいのか」「結婚してよかったこと」「独身でいることのリスクや寂しさ」についても伝えることで、婚活に積極的な気持ちが生まれやすくなります。

独身の子どもは「結婚がどう素晴らしいか」ということを知りません。結婚の悪い所やデメリットばかりに目が行き、結婚そのものにもあまりいいイメージを抱いていない、という独身の人もいます。ただ頭ごなしに「そろそろ結婚したら?」「子どもも欲しいんでしょ」などと言われても、子どもは反発し、ますます結婚から気持ちを遠ざけてしまいます。

それよりも、一人の「結婚経験者」「子育て経験者」として、結婚してよかったことや楽しかったこと、大変だったけど経験してよかったことなど、体験談を話してみてください。経験者の実体験やエピソードは真実味があり、一般論を押し付けられるよりもずっと、独身の子どもの心に響くでしょう。

子どもが「結婚っていいものだな」「お父さんやお母さんのような夫婦になりたいな」と思ってくれれば、婚活に導くことができるはずです。

2.お見合いを勧める

今も昔も、親や仲人の勧める相手と結婚するのがお見合いです。自分から積極的なアプローチが出来ない子どもでも、お見合いであれば安心して相手と接することができるかもしれません。

まずは異性に対する不安感を取り除き、異性と接するときのマナーを覚えた上で、落ち着いた出会いを用意するのが良いでしょう。最近では結婚相談所を利用したお見合いも増えています。釣り合いのよい相手を探したいのであれば、結婚相談所でのお見合いマッチングなどがおすすめです。

3.子どもに代わって親が婚活する

どうしても子どもが婚活に消極的な場合は、両親が子どもに代わって婚活するという手もあります。いわゆる「親の婚活」「代理婚活」というものです。

大変な時代に働き、子どもを育てる若い世代が減っているのは大きな社会問題。世の中の変化と共に、親が独身の子どもをサポートする時代がやってきたと考え、子どものために親の婚活を始める人が増えてきているのです。
親御さんが子どもの良さや魅力を、結婚相手候補の両親にアピール。双方の子どもの同意を得た上で、親の側から結婚を勧めたい相手を選び、2人を引きあわせることが出来ます。

婚活に消極的な子どもを見ている親としては、いらいらしたり心配したりする気持ちがあるでしょう。しかし、結婚は結婚する当人同士の問題です。お膳立てやアドバイスができたとしても、本人同士が合意しなければ何の意味もありません。消極的な子どもの現在の忙しさや大変さ、気持ちの状態をよく理解してあげたいですね。

親の婚活とメリット

​​親の婚活とは親同士が子供の結婚相手を探すために代理で行うお見合いのことで、「代理お見合い」などとも呼ばれます。
現在はメジャーなものとなり、親の代理お見合いパーティーやプロフィール交換会、独身の子供を持つ親の結婚相談会なども盛んに行われています。
ここでは、親の婚活の必要性やメリットについてご紹介します。

親の代理婚活の方法やポイントについては息子、娘の結婚をサポート!親の代理婚活を参考にしてください。

親の婚活の必要性

親として、子どもの幸せは願わしいもの。しかし子どもには結婚する様子が見えない…。そんな親御さんはたくさんいます。​​親の婚活とは親同士が子どもの結婚相手を探すために代理で行う活動のこと。親の婚活中の他の親御さんとの情報交換など、様々な活動があります。

最近は30代や40代で結婚する晩婚化の傾向もあり、独身の子どもを持つ親は多くいます。また、子どもの方にも様々な事情があり「仕事が忙しい」「異性とお付き合いするチャンスがない」「結婚願望はあっても自分からはアプローチ出来ない」といった悩みを持っていることも多いようです。

一般的な本人の婚活でも、30代、40代と年齢を重ねると婚活そのものが厳しくなるのが現状。親として子どもの結婚をサポートするための婚活が「親の婚活」と言えます。

親御さんの中には「子どもの結婚に親が口を出すなんて…」と考える方もいるでしょう。
しかし、現在の日本では、親世代の多くの方が経験した高度経済成長期やバブル景気のような明るさはありません。安心して働ける終身保障制度や生活を支える各種の補償制度が崩壊していく中、今の20~50代歳の独身の子どもたちは、一生懸命仕事をするのが精一杯という現状があります。

「結婚して、家族を養っていけるのだろうか」「子どもを持っても大丈夫だろうか」。そんな心配をしなければならない今の独身の子ども世代は、自分の力だけで婚活をするのが難しいケースも多いのです。

親の婚活のメリット

親の婚活の最大のメリットは、相手のプロフィールや相手のご家族とも最初から知り合えて情報交換が出来ること。また、子どもの年齢ごとに条件がある親の婚活パーティーや、バツイチ子どもの親の婚活のように、事情を分かり合った上での出会いが期待できるのもポイントです。

親の婚活でも、最終的に相手を決めるのは子ども本人。その判断を無理強いすることはできませんが、子どもの「結婚をしてみたい」という気持ちを盛り上げたり、素敵な相手がいるという情報を教えてあげることはできます。

まとめ

以上、独身の子どもが婚活に消極的な理由や婚活に導くための親の接し方についてご紹介しました。

子どもの結婚は親の願いですが、子どもにも結婚に前向きになれない事情があるかもしれません。結婚を進める前にまずは事情を確認することを忘れないようにしてください。
事情を理解した上で、子どもに合う婚活方法を勧めると結婚に向けて婚活をスタートできるでしょう。

代理婚活をする場合は、最終的に結婚を決めるのは子どもであることを理解して、正しく婚活を進めてくださいね。子どもとコミュニケーションを取ることで、無理なく婚活を進められるはずです。
まずは結婚相談所の資料請求をして、子どもに婚活のメリットを伝えてみましょう。

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この記事を書いた人

婚活・結婚おうえんネット編集部

2010年から10年以上、婚活・結婚おうえんネットを運営し、婚活に興味を持たれた方や婚活に関して悩まれている方に有益な情報を発信しています。
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