公開日:2015/11/08 更新日:2023/12/25

【熟年婚活】活況!60代以上の出会い方のすすめ

「残りの人生を誰かと一緒に過ごしたい」 誰かと寄り添って余生を楽しみたいと考える60代以上の方は多いのではないでしょうか。 実は今、熟年層の婚活が盛り上がりを見せています。 そこで今回は、60代以上の方のおすすめの出会いについてご紹介します。 結婚を視野に入れていない方にも参考になる具体的な方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

厚生労働省の統計によると、2015年に65歳以上で結婚した人は男性9,329人、女性5,190人で、1990年に比べて3倍〜4倍に増加しています。
この内、約9割が再婚です。このデータから、60代前半で婚活をしている人が増加していることが読み取れます。

50代や60代の方に特化した結婚相談所や婚活イベントが増えているのも、需要があるからと言えるでしょう。
では、なぜ60代以降で結婚を望むようになるのでしょうか。
次の章で詳しくご紹介します。

60代以降で結婚を望む理由

60代以降で結婚を望む理由には、以下の3つが考えられます。

1.平均寿命が長く、60歳時点で20年ほどの余生がある
2.医療の発達により高齢でも健康な人が増えた
3.子育てを終え、パートナーに先立たれた

1.平均寿命が長く、60歳時点で20年ほどの余生がある

厚生労働省によると、2019年の日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で、20年前と比べると男女ともに約5歳ほど長くなっています。
平均余命の方に着目して見ると、60歳時点で男性23.84歳、女性29.04歳でした。
つまり、男女ともに平均寿命が年々延び、60歳を迎えてもまだ20年以上の人生が残されているのです。

60歳で仕事を辞めて残りの人生を考えた時、パートナーが欲しくなるということも婚姻件数が増加する理由の一つなのではないでしょうか。

2.医療の発達により高齢でも健康な人が増えた

平均寿命とは別の「健康寿命」をご存知でしょうか。
WHOによって「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
2016年の厚生労働省のデータによると、男性72.14歳、女性74.79歳で年々延長傾向にあります。

平均寿命より男女ともに10歳程度短くなるものの、医療の発達によって健康で過ごせる時間が長くなっていることがわかります。
60歳時点であと10年以上は健康に生活できるようになったことで、結婚を考える人が増えたと考えられるでしょう。

3.子育てを終え、パートナーに先立たれた

60歳になって子どもから手が離れた人の中には、パートナーに先立たれてしまった方もいます。
この先パートナーなしで1人では寂しく感じ、自分の人生を楽しみたいという気持ちから新たな出会いを求めるケースもあります。

子どもも家族を持ったり自立したりしている場合が多く、再婚に対して理解を得られやすい環境であることも要因となっているでしょう。

熟年結婚の3つのメリット

熟年結婚には以下のようなメリットがあります。
ここでは3つご紹介します。

・老後の寂しさや孤独死の心配が解消される
・経済的に支え合える
・関係が法的に認められる

メリット1.老後の寂しさや孤独死の心配が解消される

老後の一人暮らしは何かと心配が多いもの。
仕事をリタイヤしている人は、1日誰とも会話をしないことで寂しさを感じることもあるでしょう。孤独死を不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
結婚してパートナーと一緒に暮らすようになれば、様々な不安からも解放されます。

メリット2.経済的に支え合え

毎月の固定費や生活費は経済的に大きな割合を占めますが、パートナーと一緒に暮らせば負担が軽くなります。
また、結婚してどちらかが扶養に入れば、免税されて納付額の負担が減ることもあります。

特に女性の場合、仕事をしてきた人でも男性より受け取れる年金が少ない人が多く、経済的に苦しく感じている人もいるようです。
2人で支出を折半することで、余裕のある暮らしを送ることができるでしょう。

メリット3.関係が法的に認められる

法的に認められた家族でないと、受けられない制度やできない手続きがあります。
国や地方自治体の制度、介護が必要になった際や弔事関係の手続き、手術の同伴、契約書の代理署名などです。

入籍をして婚姻関係にあることが証明されると、いざという時にできることが増えます。
何かあった時に結婚していることがメリットになります。

熟年婚活をはじめるなら整理しておくべきこと

熟年婚活を始めるにあたって、整理しておくべきことがあります。
できていないと新しいパートナーや他の家族との間でトラブルが起こってしまう可能性もあるのです。
ぜひ参考にして、活動前に準備をしておきましょう。

前妻・前夫との関係

前のパートナーと離婚していて健在の場合、連絡を取り合っていたり定期的に会ったりする習慣がある人もいます。
しかし、新しいパートナーができれば、その習慣を嫌がる可能性も考えられるでしょう。

できれば結婚前に前のパートナーに結婚することを報告して、特別なことがない限りは連絡を取り合ったり会ったりするのは控えることをおすすめします。

子ども・孫との関係

前のパートナーとは連絡をとっていなくても、子どもや孫とは連絡を取ったり定期的に顔を合わせたりしている人は多いのではないでしょうか。

子どもや孫は他人ではなく血が繋がった家族なので、親権がなくてもコンタクトを取ることは自然なことです。
新しいパートナーに理解してもらう必要があるので、結婚前に子どもや孫との関係について話をして今後も会うことの了承を得ておくと良いでしょう。

また、同じように新しいパートナーにも子どもや孫がいる可能性もあります。
お互いの家族については事前に把握して、今後どのようにしていきたいのかを話し合いましょう。

現在の収入や貯蓄・持ち家

現在の収入や貯蓄がどれくらいあるのか、お互いに把握できると良いでしょう。
2人での暮らしの水準や、今後のライフスタイルに関わります。
また、持ち家があるのか賃貸なのかも重要なポイントです。

とはいえ、なかなか聞きづらい内容でもあります。
今後控えているライフイベント(結婚費用・医療費・住居費、旅行などの娯楽など)
の費用をどのように捻出するつもりなのかを聞いてみると、良いきっかけになるのではないでしょうか。

2人の収入と支出を考慮してどこに住むのか、どのように暮らすのかを話し合ってみてください。

自身の健康状態と介護

自身の健康状態についてや、お互いの介護の問題についても事前に話し合っておきましょう。
持病がないか、治療中の病気がないか、今までの既往歴はお互いに知っておくと、この先何かあった時にも安心
です。
また、お互いの介護について、家で過ごしたいのか施設に入りたいのかという希望も話し合っておくと良いでしょう。
子どもがいて介護を引き受けてくれるかどうか、子どもの理解を得るために十分な話し合いが必要です。そのためにも、新しいパートナーを事前に子どもに紹介しておくことをおすすめします。

自遺産や相続

遺産や相続について、しっかりと話し合っておきましょう。
2人だけの問題ではなく、子どもがいる場合は子どもにも関わる問題です。
本来は子どもが相続するものですが、婚姻関係にあるパートナーがいればパートナーにも相続権があります。
実際に、前のパートナーの子どもと相続のことでトラブルになる例は多いのです。
話しづらい問題ですが事前に話し合っておくことをおすすめします。

お墓

前のパートナーと死別だった場合、新しいパートナーが同じお墓に入ることを拒むことがあります。
新しくお墓を構えるのか、別のお墓に入るのか、こちらもなかなか話しづらい問題ですが、亡くなってからでは話し合うこともできないので、生活する中で話し合っていくべきでしょう。

熟年結婚のメリットや、結婚を機に整理すべき問題が分かったところで、次の章では実際にどのような婚活方法があるのかをご紹介します。

60代以降の熟年婚活ー出会う方法ー

60代以降ではどのような婚活の方法があるのでしょうか。
熟年結婚に向けた活動としておすすめな方法を4つご紹介します。

趣味・サークル

趣味やサークル活動も婚活の場になります。
登山会や健康麻将(シニア麻雀)、カラオケ、ゲートボールなど、様々な趣味の集まりがあるので、新しく何かを始めるのもおすすめです。
趣味やサークル活動が生きがいになると共に、新しい友達や仲間ができるので自然な出会いに繋がりやすいでしょう。

婚活パーティ

結婚を早い段階で意識するのであれば、婚活パーティがおすすめです。
複数の相手と一度に出会うことができ、話をしてどのような人か知ることができます。
プロフィールシートを通してある程度の情報を知ることができる点も、結婚を視野に入れて交際するかどうか考えるポイントです。
年代別の婚活パーティに参加すれば、同年代の方と知り合うきっかけになります。

バスツアー

お花見や食事、近場の観光スポット巡りなど、半日ほどで小旅行気分を味わえるバスツアーが人気です。
非日常的な時間を楽しめるので、初対面の方とでも話題に困らないでしょう。
長い時間を一緒にゆっくり過ごすことで、相手の人となりや価値観も知ることができます。
1人でも友達とでも参加することができ、気張らないで楽しめるのがバスツアーの特徴です。
何度か参加するうちに同じ人と再開して出会いに発展することもあります。

結婚相談所

結婚を前提とした相手との出会いを探すのであれば、結婚相談所がおすすめです。
独身証明書や収入証明の提出が義務付けられているため、結婚への真剣度合いが高い方が集まっています。

カウンセラーが希望に沿った相手を紹介してくれる相談所や、ネットで自分で相手を探すことができる相談所、熟年層に特化したプランを用意している相談所など様々な形態があります。
それぞれにあった結婚相談所があるので、まずは資料を一括で取り寄せて比較すると良いでしょう。

熟年婚活のゴールは結婚だけではない

一口に熟年婚活と言っても、結婚だけがゴールではありません。
「新しいコミュニティをつくる」「新しい友達や仲間をつくる」「一緒に生きるパートナーを見つける」など、人によって様々です。
婚姻届を出すことで相続などのトラブルが起こるというようなデメリットがある場合は、事実婚という選択肢もあります。

今は結婚を考えていない方でも、1人の生活に寂しさを感じていたら、まずは友達づくりをする気持ちで活動を始めてみてはいかがでしょうか。
はじめから結婚をゴールとするのではなく、これからの生涯のパートナーを探す気持ちで活動をしてみてください。

まとめ

熟年層の婚活では、表面的な条件よりもお互いの相性を重視する人がほとんどです。
余生を充実した暮らしにするために、どのような人と一緒にいたら良いのか本人が十分に分かっています。
出会うにも様々な方法があるので、自分に合ったものを選ぶこともできるはず。
初婚、再婚問わず、まずは一歩踏み出してみませんか。

WRITER

この記事を書いた人

婚活・結婚おうえんネット編集部

2010年から10年以上、婚活・結婚おうえんネットを運営し、婚活に興味を持たれた方や婚活に関して悩まれている方に有益な情報を発信しています。
今後も随時コンテンツ更新予定です!

最新情報をチェック!

無料パンフレットもらう