公開日:2014/05/21 更新日:2022/06/15
理想の結婚相手はどんな人!?結婚に繋がる条件とその作り方
不安定な時代をよりよく生きるためのパートナー探し、婚活。 女性にとって、パートナーに求める条件は重要です。しかし、時代とともに理想とされる条件は変わっていきます。 そこで今回は、女性にとっての理想の結婚相手像の変化や婚活を成功させるための心構えをご紹介します。 理想の結婚相手と出会うための条件の導き出し方もわかるので、ぜひ参考にしてくださいね。
女性の結婚の理想は「安定・安心」
結婚に対して抱くイメージは人それぞれですが、多くの人が「幸せ」「安心感」「居場所がある」「充実感」などのポジティブなイメージを持っているのではないでしょうか。
かつて結婚には「実質的な家庭生活を営むため」「社会的に一人前と認められる」「子どもを育てるのに必要」といった固定化したイメージがありました。ですから、誰でも一定の年齢になれば交際中の人と結婚したり、お見合いをして結婚相手を探したり…ということが当然だったのです。
しかし、現在はライフスタイルが多様化し、職業や働き方もさまざまで、以前には考えられないような自由や便利さも手に入るようになりました。一方、社会経済は不安定で「この生き方が当たり前」というような固定観念を持つこと自体が難しくなっています。
そんな中、多くの人が願うのが安定感や安心感です。「先の見えない時代を一緒に生きてくれる相手が必要」「どんな状況でも自分を守ってくれる人と結婚したい」。そんな相手を探す条件として「年収」や「職業」などに高い安定感を求めている人が増えています。
時代とともに移り変わる結婚の理想像
時代とともに移り変わる結婚の理想像
理想の結婚相手は、時代によって移り変わるものです。例えば、日本が高度経済成長期を迎え、バブル景気の絶頂期にある頃までは「3高」が理想とされていました。
しかし、今やそれも昔の話。かつての一般常識や価値観、男女の役割や仕事の仕方では推し量れないほど、結婚に対する考え方は変化しています。
理想の結婚への近道のために、今、結婚に求められる条件とは何か考えてみましょう。
かつて結婚相手にふさわしいとされた【3高】
結婚相手にふさわしい男性の3高とは「高学歴」「高収入」「高身長」であること。よく勉強して良い大学に入り、そのまま大企業に就職する堅実な男性と結婚することで、女性は安定的な生活が送れ幸せに暮らせると考えられていました。高い年収や大手企業の肩書きをもった男性であることが、よい花婿の条件だったのです。
女性は「結婚=幸せ」というシンプルな考え方が一般的だったため、多くの人が”結婚するのが当たり前”の世の中でした。よいお嫁さんとなるために、家事や趣味などを習う花嫁学校に通う人があったり「25歳までに結婚しないと貰い手がなくなる」などといった言い方をされていました。
新たな結婚の理想像【3K・3平女子】
今、結婚に求められる条件は男女ともに「3K」。3KのKは「雇用の安定」「価値観の一致」「金銭感覚が一致」の頭文字を取ったものです。
長引く不況や社会不安などから、多くの人が先行きの見通しのなさを感じている現在、容姿や肩書きは以前ほどの強い力を持たなくなりました。刻々と移り変わる現実の中で「実際に共に生活してゆける相手と結婚したい」というのが現在の結婚観の主流となっていると言えます。
また、高望みをするわけではないけれど、平均的で普通の暮らしがしたい。そんな婚活中の女性を特集したTV番組から生まれた言葉が「3平女子」です。
3平とは「平均」「平凡」「平穏」の3つの条件のことで、結婚相手に求める「平均収入」「平凡な外見」「平穏な性格」を略したもの。かつて言われた「三高」とは対照的に「普通の人と、普通の結婚がしたい」という願いが、不安定な時代の新しい条件として登場してきています。
この「3K」や「3平」をベースに自分にとって重要な条件を加味しながら婚活することが、理想の結婚への近道になります。
定職のある男性
雇用に対する安定感が失われている現在、仕事や収入に関する問題は非常に厳しいものになっています。働く女性が増え、結婚相手の男性に求める条件として「定職について欲しい」「まじめに働いている人がいい」と思うのは当然のこと。
職種や年収について特定のこだわりがある女性も多いですが、基本的には「定職がありまともに働いている男性」と結婚したいというのが女性の希望です。
結婚後は家庭に入り専業主婦になることが良いとされていた時代とは違い、女性も働くことの重要さや大変さを実感しています。定職についているだけでなく、女性が働くことに対し理解のある男性と結婚したい想いもあります。
男性も家事や育児をするのが当然の今、女性の仕事を理解しサポートする力のある男性が、多くの女性から求められています。
価値観の会う男性
現在の結婚への条件の3Kの一つでもある「価値観」は、結婚相手選びの重要なポイントです。価値観がぴったり同じ人と言うよりは、お互いの価値観を理解し尊重しあえる相手と結婚したいというのが本音かもしれません。
自然体でいられる男性
結婚相手の男性へ「癒し」や「リラックス感」といった自然体でいられることを求める女性も増えています。男性と同等に仕事をする女性が増えた今、体調不良やストレスに悩む女性も少なくありません。結婚後は基本的に2人で生活することを考えると「一緒にいて疲れる男性はイヤ」と感じる女性が多いのも頷けます。
かつて男性に求められた「たくましさ」や「タフさ」より「一緒にいると気分が和む」「くつろいだ気持ちになる」といった感情面での安心感が、女性の「結婚したい」気持ちを更に高めてくれます。
「一緒に生活する相手として無理のない人」という意味でも、自然体でいられる男性に求める部分が大きいのです。
婚活を成功させるための4つの心構え
3Kや3平の条件を満たす理想像について紹介しましたが、その「平凡」を満たすのが難しいのも今の時代の特徴です。普通さや平凡さにこだわりすぎて相手の個性を無視してしまったり、本気で好きになれなかったり。安定感や安心感を求めるあまり、婚活にも勢いがなくなり、結婚に踏み切れないというケースもあります。
そこで、婚活で巡りあった縁を大切にするための4つの心構えをご紹介します。
1.条件に幅をもたせる
婚活している男性は「結婚したい!」という意思のある男性です。しかし、登録している男性の中にも差はあり、ばらつきもあります。
婚活に限らず、完ぺきな人はどこにもいません。婚活中の出会いであっても全てが理想通り、という人に出会えるわけではないのです。
もっとも、自分も相手から「理想の結婚相手でいてほしい」というプレッシャーをかけられたら困りますよね。
「年収は必ず600万円以上でないと」とか「職業は安定した公務員か医師がいい」などと限定的になってしまうと、出会いの数そのものが減ってしまうことになります。
実際の婚活での男女比は4:6。女性のほうがやや多いのです。実際には女性の方が選ばれる立場であることを自覚しましょう。
婚活は人間同士の付き合いですから、仲が深まるほどに相手のいろいろな面が見えてきます。「優しいと思ったけど、意外と頑固なところがあるな」とか「真面目な人かと思ったら、結構だらしないのね」など、さまざまな事実が発覚することでしょう。その上でお付き合いをしていけるかどうか、果ては結婚しても大丈夫かどうかを冷静に考えていくことが重要です。
結婚の本当のゴールは毎日の暮らしであり、結婚とは日常を共に暮らせる人を選ぶことです。 結婚相手の現実を知り、また相手から見た自分の現実をよく知ることこそ、良い結婚への第一歩といえます。
婚活は現実にいる異性と出会い、進めていくものです。良くない部分や好きになれない部分は誰にでもあります。そのことを受け入れ、 自分の頭の中だけでイメージした「理想の相手」や「完璧な彼像」に振り回されないようにしましょう。
2.人柄を大切に
結婚は実生活を共にすること。ですから、収入や職業などの基本条件はもちろん大切です。しかし、どんなに素晴らしい条件であっても「一緒にいるのが苦痛になる相手」と共同生活を送ることは難しいでしょう。
条件だけにとらわれず、「一緒にいると安心する」「笑顔が素敵」「優しくて、思いやりがある」など、出会った男性の性格や雰囲気、趣味嗜好に注目しましょう。幸せな気持ちでいられる相手との生活であれば、幸福な結婚生活が続きます。
3.自分の将来設計を見直す
婚活する女性の中には「専業主婦になりたい」「子どもは○歳までに○人持ちたい」といった願望を持つ人も数多くいます。しかし、 経済的・時間的な制約のある男性が多い中で、あまりにもたくさんの要求をすることは男性の結婚意欲を低下させます。
現実の中で幸せな結婚をするためにも、 リアリティのある自分の将来設計を考えてみましょう。「専業主婦が理想だったけど、子どもができるまではパートで頑張る」といったシフトチェンジや、「子育てしながら働く時のために、預けられる施設について調べておく」といった情報収集など、できることは色々あります。婚活中から結婚後のしっかりしたビジョンを持ち、現実的な対策を講じていきましょう。
4.出会った縁を大切に
結婚したいと考える人の多くは「結婚したい」気持ちの裏に、不安や心配事を抱えています。男性も女性も結婚を真面目に考えるあまり、つい自分のことも相手のことも厳しい目で見てしまいがちです。
「すぐにメールの返信が来ないのでもう嫌われたのかな」「初デートがイメージと違いがっかり」といった、出会いの最初のシーンでなんとなくすれ違い、そのまま疎遠になってしまうケースも多いようです。
婚活中は他にも出会いのチャンスがあるため「相手を選べる」という意識からどうしても「もっといい人がいるのでは?」という考えにとらわれがち。
しかし、人を理解するのにはそれなりの時間がかかります。「条件に合っていない」「この人じゃないかも」と理想を追い求め、それに当てはまらない人を対象外としていては婚活は成功しません。
誰でも初対面の人とコミュニケーションを取るときは、緊張したり遠慮したりしてうまくいかないものです。出会ったばかりでいきなり深い話をするのは難しいですし、気がないのではなく他の都合で連絡ができないだけかもしれません。
婚活で知り合ったのも何かの縁。すぐに「もうダメだ」「違う人にしよう」と切り替えるのではなく、余裕を持って婚活することも必要です。最初が好印象ではなくても、やり取りを重ねるうちに仲良くなるカップルもいます。 せっかく繋いだ縁を自分から振り切ってしまわないように気をつけましょう。
婚活のゴールは結婚。結婚するには、 最終的にはたった1人の相手とうまく行けばいいのです。「相手はいくらでもいるから」と思うか、「出会ったこの人を大事にしよう」と思うかで婚活の質は変わってきます。婚活で巡りあったことも立派な縁。一人ひとりとの出会いを大切することは、よい婚活に欠かせない心構えと言えます。
理想の相手と結婚できる婚活の条件を導き出す方法
幸せな結婚は、自分一人だけでするものではありません。そして、結婚生活は続いてこそ意味があるものです。自分と結婚相手がどちらも「結婚したい」「ずっと一緒にいたい」と思うために、今一度冷静になって条件を考えなおしてみましょう。
自分の現状から妥当な条件を導き出す
婚活中の人は職業も年齢も収入も趣味もそれぞれに違います。そんな中で、あなたは一体どんな人でしょうか?まずは自分の現状を書き出してみましょう。
・33歳・女性
・会社員(商社:勤続8年目)
・身長160cm・ヤセ型
・趣味は写真
・彼と別れて3年目
例えば上記のように、色々なことを書き出すうちに、自分のことが改めてはっきりと掴めてくる感じがするのではないでしょうか。
書くことで客観的になれば「やっぱり趣味の写真について話せる男性がいいな」とか「結婚後も仕事がしたいから、家事に協力的な人がいい」といった具体的な条件が導きやすくなります。同時に、婚活中の異性から「自分がどのように見られているのか」も把握できるため、相手から見た自分の魅力や価値についても再確認することが出来るでしょう。
条件を度外視して出会ってみる
婚活では条件以外にも重視しなければならない部分があります。それは「フィーリング」です。
どんなに理想の条件を満たしていたとしても「この人といると緊張してしまう」とか「打ち解けられない」という相手とでは、結婚しても先が思いやられてしまいます。
一方 「会った瞬間ビビッと来た!」のような、無条件にフィーリングが会う相手というのは条件を度外視した結婚の決め手になりやすいのです。
婚活中によくあるのが「実際に会ったらイメージと違った」というギャップに関する悩みです。プロフィールでわかる情報は、その人のたった一部にすぎません。
人は言葉による情報よりも、雰囲気や表情、声の高さや大きさなどから、様々なことを読み取ることがわかっています。どんなに条件が理想的でも、第一印象で違和感を覚えたり、会話が続かなかったりすることがあるのは当然のことです。
メールやプロフィールには書かれない部分に本当の相性が隠れています。
条件と実際の出会いのギャップが気になる場合は、思い切って条件を度外視した出会いに賭けてみるというのもひとつの方法です。
お見合いパーティーや婚活イベントなど、先に出会うことから始まる婚活なら、相手の表情や性格もよくわかりますし、同時にプロフィールも確認できるので安心です。
条件にとらわれず自分の感覚を重視することで、婚活相手の選び方にも幅が生まれ、自分にあった相手を引き寄せるチャンスが広がります。
婚活のNG条件
特に高望みな条件を設定していなくても、細かい条件が重なれば当てはまる人は減っていきます。自分では必要だと思っている条件の重なりが問題になっていることも。
決して高くない条件も、積み重なれば「高望み」を生み出すことがあるのです。
婚活中の条件は柔軟なことが大切です。出会いの幅を広げる条件はあっても、出会いの幅を妨げる条件はNGと心得ておきましょう。とはいえ、どの条件が出会いの幅を狭めているのか、自分ではよくわからないこともあります。
そこでここでは、婚活においてNGとされる条件をご紹介します。
「結婚相手は絶対年上(年下)がいい」年齢固定型
「結婚相手は絶対年上(年下)がいい」年齢固定型
高望みの一つとなってしまうのが、年齢へのこだわりです。人は年齢に対するイメージを持っています。たとえば「年上の人はしっかりしていて、頼りになる」「年下の人は可愛らしく、守ってあげられる」といったようなことです。
しかし、これらはあくまでもイメージに過ぎません。
「自分より若い相手と結婚したい」「自分より年上の人がいい」などの条件設定は、あまりきつくしすぎないほうが良いでしょう。 「○歳以上年上はいや」「必ず同世代がいい」などというレッテルを貼って条件を設定していると、折角の出会いのチャンスを逃してしまう可能性があります。
幅広い年齢層を条件とすることで、自分が抱いていたイメージとは全く違った、素敵な人に出会えるかもしれません。
「専業主婦になりたい!」専業主婦願望型
現在は働く女性が増えた反動か、結婚後は家庭に入り、専業主婦になりたいと考える女性もいます。「専業主婦になりたい」という願望そのものは、悪いものではありません。特に子どもが小さいうちは、働くにしても制約が多いために一時的に専業主婦になるケースも多くあります。
しかし現在の日本の経済・雇用状況は低迷して不安定なため、以前のように「夫は外で働き、妻は家庭を守る」というスタイルが崩れています。 「専業主婦になりたい」というのは「収入は夫に完全に依存する」という意味です。これは、 婚活中の男性に強いプレッシャーを与えることになります。
結婚は2人が協力して相手と家庭を築いていくもの。婚活中の条件として、強すぎる専業主婦願望があるのはあまりおすすめしません。たとえ専業主婦になりたいという願望があっても「子育てが落ち着いたらパートに出る」「仕事に復帰しやすいよう資格をとる」などの柔軟性が必要です。
明治安田生活福祉研究所が2016年に行った調査結果を見ると、未婚男性の実際の年収と、未婚女性が期待する年収のギャップが大きくなっていることがわかります。
年収400万円以上の未婚男性…20代:15%、30代:37%
年収400万円以上を期待する未婚女性…20代:57%、30代:68%
婚活中の女性によくある「年収○百万円以上」にこだわり過ぎると、相手が見つからなくなってしまう可能性もあります。
子どもを含めた4人家族が普通に生活するために必要な年収は340万円ほどですから「夫を助けてパートに出る」つもりで条件設定するほうが現実的です。何より、出会いのチャンスが増えます。
幸せな結婚は、自分一人だけでするものではありません。自分と結婚相手がどちらも「結婚したい」「ずっと一緒にいたい」と思うために、今一度冷静になって条件を考えなおしてみましょう。
まとめ
以上、女性の理想の結婚相手の変化から婚活の心構えや理想の相手と結婚できる条件の導き出し方をご紹介しました。
自分では普通と思っていた条件にも意外な落とし穴があるかもしれません。
結婚相談所では婚活をスタートさせる前に、自分の結婚観や理想の結婚について考えるカウンセリングがあります。結婚相談所のカウンセラーやアドバイザーは婚活のプロ。あなたの持っている理想の結婚や、相手に求める条件についても客観的な立場からアドバイスをしてくれます。
まずは資料請求し、自分に合った出会いができる結婚相談所を選ぶところから始めてみましょう。