公開日:2023/08/10 更新日:2023/08/10
結婚相談所のからくり!裏側まで徹底解説
結婚相談所に興味はあるけれども、実際に利用して結婚できる人はどれくらいいるのか気になる人もいるでしょう。結婚相談所は身元が確かな人と安心して真剣な恋愛ができる場ですが、一般的な出会いの方法に比べて高額です。高い費用はかかりますが、自分にあった結婚相談所を選ぶことができれば理想の結婚相手に巡り合える可能性が高められます。この記事では結婚相談所はどのような仕組みで運営されているのかなど、気になる裏側を解説していきます。様々なネットの記事や婚活ブログを見て「ぶっちゃけ結婚相談所ってどうなの?」と思っている方は参考にしてみてください。結婚相談所のからくりを知っておくことで、失敗しない選び方ができるようになります。
結婚相談所の”からくり”とは?

結婚相談所を選ぶ際はいくつかの「からくり」を理解しておくことが大切です。
例えば結婚相談所が公表している成婚率をみて「結婚できる確率が高い会社」とすぐに判断するのは注意が必要です。成婚の定義も会社によって異なり、必ずしも「成婚=結婚(入籍)」ではありません。ここでは成婚率という言葉の実態・算出方法、結婚相談所はどのようなシステム・資金繰りで運営されているのか、金額やサービスは様々ですが実際に結婚相談所によって何が違うのかを説明していきます。
結婚相談所の”成婚率”の実態
結婚相談所の成婚率とは「その結婚相談所で活動している会員が結婚相手を見つけて退会した割合」のことです。結婚相談所業界では成婚率の明確な算出方法は定義されていません。
そのため結婚相談所はそれぞれ異なる計算方法で成婚率を出しています。
成婚率の一例
・年間の成婚退会者数÷在籍会員数×100
・一定期間の成婚退会者数÷一定期間の退会者数×100
・年間の成婚退会者数÷年間の退会者数×100
結婚相談所を選ぶ際は成婚率の高さだけで判断せず、参考程度に留めましょう。
また成婚の定義も結婚相談所によって異なります。プロポーズが成功したら成婚とみなす会社もあれば、結婚を考えられる相手が見つかったら成婚とみなす会社もあります。
宿泊を伴う旅行は成婚とみなされ、成婚料の支払いが発生する場合もあるので、入会前に確認しておく必要があります。結婚相談所は婚姻届けを提出するところまでは見届けないので、実際には結婚に至っていないカップルも存在しているでしょう。
また、成婚退会した人の中には結婚相談所以外の場で出会って退会した人も含まれていることもあります。このように成婚率はとても曖昧なものだと理解しておきましょう。
結婚相談所の料金体系とそのからくり
結婚相談所はマッチングアプリや婚活パーティーなど一般的な出会いの方法と比べて利用料が高額です。他の出会いとの大きな違いは「質の高い出会い」と「セキュリティ面」にあります。
質の高い出会いを提供するには人件費がかかりますし、膨大な会員情報を守るにはセキュリティ面を強化しておかなければなりません。
しかし中には低価格で利用できる結婚相談所もあります。どの結婚相談所で活動しようか悩んでいる人は料金体系やそのからくりについて知っておきましょう。
結婚相談所には入会金、活動初期費用、月会費、お見合い料、成婚料などがあり、料金設定は結婚相談所によって異なります。低価格で利用できる結婚相談所は、中途退会の違約金や成婚料が高額な場合があります。
期間限定のキャンペーンで低価格で利用できる結婚相談所は安い理由について疑問を持つことが大切です。
料金プランや契約書類に記載されている費用についても必ず最初の面談時に確認しましょう。
結婚相談所のカウンセラーの役割
結婚相談所のカウンセラーは経験豊富な婚活のプロとして成婚までサポートしてくれる頼もしい存在です。お断りが続いて落ち込んだり、気になる異性となかなか進展しない時に励ましてくれたりと婚活へのモチベーションを保ってくれます。
しかし、カウンセラーは成婚人数やお見合いの成立数などノルマが課せられているので、会員の気持ちや条件を配慮せずに結婚を進めてきたり、お見合い相手を紹介をしてくる場合もあります。
不安を煽ってきたり、プレッシャーをかけられていると感じたらカウンセラーの意見は参考程度にしておきましょう。
婚活においてカウンセラーとの相性は重要なので、合わないと感じたら運営会社に相談してみるのもよいでしょう。
中には入会時面談の担当と入会後の担当が変わる結婚相談所もあります。
入会時の担当が気に入って入会する場合は、入会後のサポートも同じ担当者なのかどうか確認する必要があります。
会員の成婚を真剣に願っているカウンセラーは会員の考えを尊重し、悩んだ時は的確なアドバイスをしてくれます。
しかし大前提として婚活は男女問わず自ら積極的に申込み、行動することが大切です。カウンセラーを頼りすぎることがないようにしましょう。
結婚相談所での出会いの”からくり”
高い費用を支払って結婚相談所に入会しても出会えなければ意味がありません。女性は年収が高い人、男性は年齢が若い人を希望する人が多いですが、実際に希望条件に合う人が何人活動しているのかが重要です。入会時面談で実際に活動している魅力的な人のプロフィールを一部見せてもらえることがありますが、そのような人は人気が高くモテるので実際に活動が開始するまでにお相手が見つかってしまうこともあります。
結婚相談所には出会いのからくりがいくつも存在しています。
ここでは会員数や結婚相談所ならではの複数交際という仕組み、マッチング方法について説明します。
重要と言われる会員数とは?小規模な結婚相談所では相手は見つからない?
結婚相談所を選ぶ上で重要と言われる会員数にもからくりがあります。
多くの人が「会員数=活動中の人数」だと思いがちですが、実はこの中には休会中の人や退会者も含まれている場合があります。少しでも会員数を大きくみせようとするからくりが存在しているのです。
そのため会員数が多いからと言って安心とは言いきれませんが、小規模な結婚相談所であればさらに活動人数は少ないと考えられるので、やはり会員数は結婚相談所を選ぶ上で一つの目安となるでしょう。結婚相談所によっては数年前の会員数のまま公式ホームページに公表している場合があります。
現在の会員数が少ないので、過去の会員数から更新できない状態だと考えられます。
ですから今年、または昨年までの会員数を公表している結婚相談所がおすすめです。
また、中には提携している結婚相談所の会員数を含めて公表している会社もありますが、同じ価値観や条件で入会している人たちとは限りません。
中には独身証明書などの書類提出が不要で入会できてしまう結婚相談所もあるので、提携している結婚相談所も含めた全体の人数だけではなく、入会する結婚相談所単体で何名会員がいるのかも確認しておくと良いでしょう。
マッチング=お付き合いではない
結婚相談所でのマッチングはお付き合いを意味するものではありません。
お互いの好みや条件が一致し、1回、または数回お見合いを実施したことを意味します。マッチング率を公表している会社もありますが、交際に至った人数を表しているものではないので注意しましょう。
結婚相談所では複数人とマッチングし、デートをする「複数交際」が認められています。
一般的には複数人とのデートは後ろめたいことですが、結婚相談所では比較検討しながら自分に合う人を見つけられるので効率よく婚活を進められる手段です。
恋愛経験が少ない人も複数人とデートをして経験値を高め、本命の相手ができたらしっかりとアプローチをかけることもできます。
結婚を前提とするお付き合い(本交際)に移ったら複数交際はできず、新たなお見合いはできません。
結婚相談所選びで押さえておくべきポイント
結婚相談所に入る際は選び方が重要です。自分に合った結婚相談所を選んで使いこなせば、結婚相談所は結婚できる確率を高めてくれる場所です。
人気のある大手結婚相談所だからと言って、必ずしも自分に合っているとは限りません。
結婚相談所のからくりを踏まえた上で、自分に合ったサービスを提供してくれる会社かどうかを見極めましょう。入会時面談でご縁を感じたら入会するのも良いですが、懸念点があるのに払拭できないままカウンセラーに押されて入会はしないようにしましょう。
会員数や成婚率、マッチング率などに囚われることなく、比較検討することが重要です。
ここでは結婚相談所の選び方のポイントを解説します。
費用とサービスのバランスを見極める
結婚相談所は月額費用の他にも、初期費用、成婚料などがかかります。
別途お見合いのセッティング費用、婚活パーティー費用などプラン表に載っていない費用がかかる場合もあるので、入会前に隠れた費用が無いかどうか確認しましょう。
例えばカウンセラーが選んだ人とのお見合い中心で活動を進めていきたい人は、月額費用の中に何名分の紹介が含まれているのかは重要です。
お見合い費用が全て別途でかかる場合、月額費用が安くても結果高額になってしまうこともあります。
費用の安さにつられて気軽に登録するのはおすすめできません。
目的はあくまで「結婚」で安い結婚相談所に入会することではないはずです。サービスが充実している結婚相談所で短期集中で婚活をした結果、早期で成婚退会となり結果的に費用が抑えられることもあります。結婚相談所を選ぶ際は費用とサービスのバランスを見極めることが重要です。
退会・解約制度を事前に確認
良い相手に巡り合えなかったり、何らかの事情で婚活が続けられずに中途退会する場合もあるでしょう。実は結婚相談所によっては中途退会時に違約金が発生します。
成婚退会時のみ退会費用が発生すると思っていた人は注意しましょう。
例えば入会金無料などのキャンペーン時に入会した場合、1年間は活動を必須としている場合もあります。中途解約した結果、費用が高くついてしまうこともあります。
結婚相談所を検討する際は中途退会をする可能性も考え、違約金についての確認もしておきましょう。また、中途退会ではなく休会するのも一つの方法です。
違約金と併せて休会中の費用についても入会前に確認しましょう。
自分のライフスタイルや価値観に合うかどうか
自分のライフスタイルや価値観に合うかどうかも結婚相談所選びでは大切です。
例えば恋愛経験が少ない人は専任のプロのカウンセラーがつく仲人型の結婚相談所が良いでしょう。良い印象を与えられるプロフィール写真のアドバイスから、異性への申し込み方法、デート中の会話など、費用はかかりますが安心のサポートが受けられます。
また、仕事が忙しく、連絡が頻繁に取れなかったり相手を探す時間が取れない人は仲人型、あるいはハイブリット型が良いでしょう。ある程度婚活を経験している人やモテてきた自信がある人、自分のペースで活動したい人はデータマッチング型がおすすめです。
私生活に負担が無いように、自分に合った活動ができるか、必要なサポートが受けられるかどうかで選びましょう。結婚相談所によって利用者の傾向も変わります。
年齢層や年収などその他の価値観に合う人がどれくらいいるのかもチェックして選びましょう。
まとめ
ここまで結婚相談所のからくりについて解説してきました。
結婚相談所には複数のからくりが隠れていることがお分かりいただけたと思います。
結婚相談所はボランティアで運営している会社ではありません。
そのため少しでも多くの会員を獲得して利益を出すために事実を大きく見せたり、都合の悪い部分は隠していることもあります。なので会員数はあくまで目安としておきましょう。
この記事を読んで結婚相談所に対するイメージが変わってしまった方もいるかもしれませんが、多くの結婚相談所は「会員の幸せな結婚」を望んでいます。
婚活をしようと思った時が適齢期とは言いますが、スタートは早い方が良いです。
結婚相談所は1年以内の成婚を目標に期間を定めて婚活計画を立ててくれるので、上手に使えば効率よくお相手探しができたりとメリットが多いです。
結婚相談所を比較検討する時間は必要ですが、悩みすぎもよくありません。素敵な人と1日でも早く出会えるようにまずは行動しましょう。