公開日:2021/02/18 更新日:2023/06/06
代理婚活・お見合いで息子、娘の結婚をサポートするには?
「子どもが婚期を逃す前に親にできることはあるの?」 「子どもの結婚に向けて一緒に頑張りたい」 「子どもが仕事ばかりでなかなか結婚しない」 そんな悩みを抱えたことはありませんか? 「結婚しない」という選択も珍しくなくなった時代ではあるものの、親としては子どものことが心配ですよね。 子どもが結婚に興味を示していなかった場合でも、親の行動がきっかけで前向きになることもあります。 そこでこの記事では、子どもの結婚のために親が動く【親の婚活】の方法について紹介します。
親が動く代理婚活とは?婚活の現状
代理婚活とは、子どもの結婚を望む親が子どもに代わって婚活をすることです。
晩婚化社会が進み、結婚適齢期の子どもを持つ親としては心配になる人も多いでしょう。
一昔前のようにお見合い相手を紹介してくれるお節介な親戚や知人もほとんどいなくなり、出会いの機会が減っていることも、代理婚活が求められる理由なのではないでしょうか。
厚生労働省の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所の調査※によると、生涯未婚率は2020年時点で男性が28.25%、女性が17.81%で年々増加傾向にあります。
また、1970年代には30%ほどあったお見合い結婚は、2020年には10%ほどまで減少しています。
親世代の3組に1組がお見合い結婚をしていたことになり、お見合い結婚は珍しいものではありませんでした。
それに対して結婚適齢期の子ども世代ではお見合い結婚が著しく減少し、それが現在の生涯未婚率を高くしている要因の一つでもあるのです。
このような状況の中、子どものお見合い相手を求める親のために代理婚活が婚活の一つとして定着し始めています。
それでは、代理婚活とは具体的にどのように進めていくものなのでしょうか。
次の章から詳しく紹介します。
【出典】
代理婚活は結婚相談所がおすすめ!代理婚活の進め方
これから親が動くのであれば、子どもがまだ利用していない結婚相談所での代理婚活がオススメです。
婚活というと、気軽に始められるマッチングアプリや街コン、合コンなどもありますよね。
友人と一緒に始められる、費用が安価であるという理由から、比較的ハードルが低くすでに利用している人も多いでしょう。
それに対して結婚相談所はハードルが高く、子どもの意思だけでは入会を決意できないことも多いので親のサポートがあると入りやすいのではないでしょうか。
この章では、以下の2つの方法について紹介します。
・子どもに結婚相談所の入会を勧める
・親同士の代理お見合い会に参加する
1.子どもに結婚相談所への入会を勧める
まずは、子どもに結婚相談所への入会を勧めてみましょう。
子ども本人が結婚への意欲がある場合や、積極的に行動するタイプなのであれば本人が結婚相談所で活動することで出会いの可能性が広がります。
とはいえ、前述の通り結婚相談所はマッチングアプリなどに比べるとハードルが高いもの。
先に結婚相談所の情報を集めて子どもに提案したり、一緒に探してみたりすることから始めてみてはいかがでしょうか。
結婚相談所には様々なタイプがあり、サポート内容やプラン、紹介可能会員数も異なります。
家から近い、知り合いが所属しているというような安易な理由だけで決めるのではなく、子どもに合った結婚相談所を見極めるようにしましょう。
例えば、自らデータ上で検索して相手を探す「データマッチング型」、仲人により希望にあった相手を紹介してもらえる「仲人型」、その両方を兼ね備えた「ハイブリッド型」のように紹介の方法も結婚相談所によって異なります。
また、連盟に加盟しているかどうかや加盟している連盟によっても紹介可能会員数が大きく異なるのです。
婚活を早く終えるためには、本人に合った活動ができる結婚相談所を選ぶのが一番。
まずはいくつかの結婚相談所の資料を一括請求して、どのような結婚相談所があるのか詳しくチェックすると良いでしょう。
親向けの説明会や子どもと一緒に参加できる無料相談を実施している結婚相談所もあるので、話を聞きに行ってみるのもオススメです。
《親向けの説明会を行なっている結婚相談所》
2.結婚相談所主催の代理お見合い会
次に、親同士の代理お見合いや交流会について紹介します。
親同士の代理お見合いや交流会は、子どもに代わって親同士が子どもを紹介し合い、実際に連絡先を交換した後に子ども同士を引き合わせるというものです。
また、同じ悩みを持つ親同士の交流の場にもなります。
結婚相談所が主催していることで、ノウハウがあり運営元がはっきりしているので安心できるのではないでしょうか。
親同士が先に話を進めることで以下のようなメリットがあります。
・相手の家庭の雰囲気や価値観がわかる
・話が進むスピードが速い
・親の挨拶で反対されることがない
子どもが結婚に関心がなかった場合でも、相手と会ってみたらトントン拍子に話が進むこともあります。
本人同士のお見合いや、実際に交際や結婚に至るかどうかは子ども同士が決めることですが、まずは出会いのきっかけづくりをするための選択肢として、代理お見合いに参加してみてはいかがでしょうか。
《親同士の代理お見合いや交流会を行なっている結婚相談所》
代理婚活を行うメリット
代理婚活を行うメリットはいくつかあります。
前提として、子どもをよく理解している親が第三者の視点でアピールをするので、子どもの魅力が伝わりやすいです。
実際に交際や結婚に至るかどうかは子ども同士が決めることですが、まずは出会いのきっかけを作らなければ結婚の話も出てきません。
ここでは代理婚活のメリットを3つ紹介します。
代理婚活が気になっている人はぜひ参考にしてみてください。
相手の家庭の雰囲気や価値観がわかる
親同士の会話の中で、相手の家庭の雰囲気や価値観が事前に分かるのもメリットの一つです。
結婚が決まり、顔合わせの席で初めて相手の親に会って家庭の雰囲気や価値観の違いに驚くこともあるでしょう。
しかし事前に親同士が会っているのならそのような心配はありません。
事前にそういった雰囲気や価値観の違いを理解した上で安心してお見合いができます。
話が進むスピードが速い
子どもを1番理解している親が選んだ相手とお見合いをするので話が進むスピードが速いです。
例え子どもが結婚を考えていなかったとしても、趣味や価値観、性格などが合う相手なのでとんとん拍子に結婚が決まることもあります。
親が認めた相手とのお見合いは合理的です。
親の挨拶で反対されることがない
結婚をする上で避けて通れないのが親への挨拶です。
結婚相手として相応しい相手と認めてもらえなければ話が進みません。
しかしその点、代理婚活であれば最初の段階でクリアしているので安心です。
親同士が選んだ相手の中から選んでするお見合いはとても効率的です。
代理婚活を始めるにあたっての注意ポイント
実際に代理婚活を始めるにあたって以下の2つの注意ポイントが挙げられます。
・最終的には子どもの意思が最優先であること
・選ぶと同時に選ばれる立場であること
それぞれ詳しくみていきましょう。
最終的には子どもの意思が最優先
子どもに代わって親が動く代理婚活ですが、最終的に結婚に至るかどうかは子ども同士の意思によるということを忘れないように気をつけましょう。
そもそも代理婚活に良いイメージを抱かない子どももいるので、子どもが代理婚活をどのように捉えているかにも留意する必要があります。
理由として考えられる事は大きく分けて以下の2つです。
お見合いすることが恥ずかしい
1つ目に関しては、お見合いと代理婚活の目的について子どもに伝えられると良いでしょう。
近年ではお見合い結婚は減っていますが、もともとは日本の文化でもあったことや、「お見合いをしてすぐに結婚」ということではなく、出会いのきっかけの場であることを子どもに伝えるのがオススメです。
その上で代理婚活は、出会いの場が減っている現代だからこそ浸透している、子どもの出会いのきっかけづくりの場であることを理解してもらえると代理婚活が進めやすくなります。
子どもの了承が得られないと、代理婚活を進めても結果には繋がりません。
子供の了承を得ずに参加して、プロフィールを交換して”いざお見合い”というタイミングで子どもに断られてしまうと、相手側とトラブルになることもあるので気をつけましょう。
親の過干渉が鬱陶しい
2つ目の親の過干渉については、親が子どもとの関わり方を注意する必要があります。
子ども同士がマッチングしていても親が断ってしまう、子どもの意向を無視して親の理想だけで相手を探してしまうというケースではうまくいきません。
子どもだけでなく、相手にも迷惑をかけてしまうこともあります。
結婚をするのは子ども同士なので、親が過度に関わるのは避けるようにしましょう。
あくまでも代理婚活は、子どもの出会いのきっかけを作る場で、親が子どもの結婚相手を決める場ではありません。
事前に子どもと話し合い、子どもの意向や考えを親が理解した上で代理婚活を進めるようにするのがオススメです。
選ぶと同時に選ばれる立場である
代理婚活では、自分が子どもの相手を選ぶ立場だと思ってしまいがちですが、同時に自分も相手から選ばれる立場であることを心に留めましょう。
親の身だしなみや立ち居振る舞い、マナーも相手から見られるポイントの一つです。
「子どものために少しでも良い条件の相手を」という思いが先走って、冷静さを欠いてしまうことがあるかもしれません。
そんな時は、自分が選ぶのと同じように相手からも選ばれていることを意識して、誠意を持って丁寧に対応すると良いのではないでしょうか。
代理婚活のサポートを行うおすすめの結婚相談所2選
ムスベル(旧ファインブライダル)
ムスベルは1990年の創業以来、仲人型の結婚相談所として営業しています。
親同士のお見合い交流会は全国37店舗で展開しています。
手厚いサポートが人気で、質の高い出会いを提供しています。
交流会の当日は親のサポートのプロであるスタッフが運営するので安心して参加できます。
おすすめのポイントは交流会に申し込むと無料相談を受けられる点です。
子どもの結婚に向けて今できることを知り、代理婚活の疑問や不安を解消できます。
子どもと結婚について話すきっかけ作りとしても無料相談は有効です。
LMマリアージュ
LMマリアージュは「親・友の会」という代理婚活のサービスを提供しています。
親・友の会に入会すると、代理お見合い会、プロフィール閲覧会、WEB閲覧サービス、サロン閲覧サービスの4つのサービスを利用できます。
おすすめのポイントはWEB閲覧サービスができる点です。
スマートフォンやパソコンで好きな時に相手のプロフィールを閲覧できるので、サロンに足を運ぶ必要がありません。
子どもの将来が心配だけれども、婚活にあまり時間が割けない人におすすめです。
代理婚活の体験談 公務員の息子を持つご両親の場合
30歳を過ぎても結婚の気配がない息子さんのために、
「ちょっと親が介入した方が良いのかな」と思いお見合い相談会に参加。
「何歳になっても俺にいちいち介入してくるんだなぁ」と言っていた息子さんも、
友人たちが結婚していく姿を見て「紹介してくれてもいいよ」と言ってくれた。
公務員の息子さんにはお見合いの話は多く上がったものの、どれも上手くいかなかった。
「家事能力があって、容姿端麗で、夫を陰でいつも支える一昔前の良妻賢母を求めてしまった」とご両親。
今の時代は共働きで仕事を頑張りたい女性が増えているので、マッチしなかった。
家事が全くできなかった息子さんもその後は家事を手伝うようになり、
ご両親の希望に合ったおとなしくてほんわかした女性と良いご縁に恵まれた。
代理婚活は本人の努力と、共働きが増えているという現代事情も考慮することが大切になってくる。
まとめ
以上、親の代理婚活について紹介しました。
最終的に結婚に至るかどうかは子ども同士の気持ち次第です。
代理婚活は「出会いのきっかけ」を作るもの。
子どもに結婚を強制するのではなく、親が選択肢を準備して与える新たな婚活の手段の一つなのです。
この記事を参考に、代理婚活でお子様の婚活の選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。