公開日:2023/12/11 更新日:2023/12/12

熟年再婚を目指すシニア必見!再婚率や成功の秘訣、起こりやすいトラブルについて徹底解説

熟年再婚を目指すなら、ポイントを押さえて効率よく婚活したいものです。
熟年ならではの再婚率や再婚時の平均年齢、熟年再婚のメリット、想定されるトラブルをお伝えし、熟年再婚を成功させるためのコツを解説します。
実際に熟年再婚した方々の体験談やおすすめの相談所も紹介しています。

熟年再婚率はどのくらい?

そもそも熟年再婚率はどのくらい高いのでしょうか?

一般的なバツイチの再婚率との違い、再婚時の平均年齢などをもとに紹介します。

熟年再婚率と一般的なバツイチの再婚率の違い

「男女共同参画白書」(※)によれば、結婚した人のうち再婚の割合は、昭和30年時点では15.8%ですが、徐々に増加して2005年には25.3%に、その後は緩やかに増減を繰り返し2020年では26.4%と、婚姻件数の約4分の1で推移しています。

次に、熟年再婚の割合です。熟年再婚の定義はありませんが、熟年離婚が50代以降の離婚を指すことから今回は「熟年再婚=50代以降の再婚」のこととします。

2022年の「人口統計資料集」(※※)によれば、全人口における再婚率と50代以上の熟年再婚率は、以下の通りです。

  • 全人口当たり:男性1.41‰、女性1.53‰
  •  50代以降:男性0.74‰、女性0.42‰

50代以降の熟年再婚率は、全人口あたりの再婚率と比較して男性5割・女性3割程度となっています。

参考元:

 内閣府 「令和4年版 男女共同参画白書」

※※国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2022)」表6-6 性,年齢(5歳階級)別再婚率:1930~2020年

再婚時の平均年齢

2021年に婚姻した人の平均年齢(※)は、初婚・再婚別に以下の通りです。

  •  初婚:夫31.0歳・妻29.5歳
  •  再婚:夫44.2歳・妻41.2歳

再婚の場合は、初婚よりも男性は13.2歳、女性は11.7歳上回っています。

なお、再婚率の推移(※※)をみると、男性は2010年までは35~39歳・2020年からは40~44歳、女性は1980年代までは25~29歳・1990年からは30~34歳をピークとして、年齢が上がるにつれて低下傾向が見られます。

再婚時の平均年齢は初婚に比べれば高めですが、熟年の再婚率は若い世代よりも低いため、再婚を望むなら1日も若いうちに婚活に取り組むとよいでしょう。

参考元:

e-Stat 政府統計の総合窓口「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻」

 ※※国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2022)」表6-6 性,年齢(5歳階級)別再婚率:1930~2020年

熟年再婚のメリット

熟年再婚のメリットとして、初婚の経験を活かすことができる、独身と比較して法律上の優遇や補助を受けられたり老後生活の不安を軽減できたりといったことが挙げられます。

過去の経験からトラブルを回避できる

離婚の原因が何であれ、前のパートナーとの関係性をもっと良くできたかもしれない、という意識がある人もいるかもしれません。過去の経験から学習したぶん、似たようなトラブルに遭遇しても回避しやすいでしょう。

税金面での優遇や国の補助を受けられるようになる

結婚すると、世帯主の扶養に入ることで税金面での優遇を受けられる可能性があります。

また、公営団地の場合、入居資格の条件のひとつが「配偶者がいること」です。結婚によって、資格を得ることができます。

老後の不安の軽減

老後の生活への不安も1人より2人の方が軽減するのではないでしょうか。

結婚により、生活費をお相手に負担してもらえたりふたりで分担したりと、経済的なメリットが見込めます。老後資金も貯めやすくなります。

また、苦楽をともにするパートナーがいることで、精神的な安定を得ることもできるでしょう。

熟年再婚に起こりやすいトラブル

熟年再婚に起こりやすいトラブルを紹介します。事前に想定しておくことで、トラブルを回避しやすくなるでしょう。

前のパートナーと比較される

再婚であれ初婚であれ、誰でも前のパートナーと比較されると嫌な気分になります。前のパートナーに劣等感を抱いたり、お相手との関係悪化につながったりする可能性があります。過去を引き合いに出してもメリットはありません。

再婚相手の子供との関係構築が難しい

熟年再婚の場合は子連れ再婚のケースもあり、再婚相手だけでなくその子供との関係構築も課題となります。

子供の年齢により、反抗期・思春期・受験期などデリケートな時期は関係構築が難しく感じるかもしれません。あるいは子供が独立している場合は、遠方で生活していたり、多忙で顔を合わせる機会も少なかったり、関係を構築する時間が取りづらい可能性もあります。

相続のトラブル

子供がいる場合、相続トラブルが発生する可能性があります。

 再婚相手が亡くなった場合、相続権は現在の配偶者と亡くなった者の実子または養子に発生します。

なお、自分の子供がパートナーの実子でない場合、養子縁組をしないと相続権はありません。

熟年再婚を成功させるポイント

熟年再婚を成功させるには、ライフスタイルや互いの家族、亡くなってからのことなどを考慮して、事前に準備しておくことがポイントです。

パートナーと向き合う時間を十分に取る

熟年再婚を成功させるポイントとして「パートナーと向き合う時間を十分に取ること」が挙げられます。

 前のパートナーとの失敗の原因を認識し、同じ失敗をしないよう新しいパートナーと向き合う時間をとることで、熟年再婚の成功につながるでしょう。

これまで長い間別々に生活してきたため、異なったライフスタイルが確立されていることも想定されます。老後の人生設計についての考えが違うのも当然です。年齢や経験を経たぶん、互いの考えを認め、譲り合い歩み寄る姿勢を意識しましょう。

再婚前に子供の理解を得る

熟年再婚を成功させるために「再婚前に子供の理解を得る」こともポイントです。

なかには親の再婚を良く思わない家族もいます。無理に「新しい親」になろうとするのではなく「親のパートナー」として距離感を保つのもひとつの方法です。互いの子供にどのように伝えたらよいか、多くの再婚者を送り出してきた結婚相談所スタッフに相談するとよいでしょう。

遺産の残し方など明確に書面に残す

熟年再婚を成功させるためには「遺産など亡くなってからのことまで明確に公正証書で正式な遺言として残しておくこと」がポイントです。

配偶者が亡くなった場合、相続が発生します。法定相続人には相続比率のほか最低限の遺留分が認められていますが、資産家の場合などは遺産の分配でトラブルとなるケースも少なくありません。

後々のトラブルとならないためにも、あらかじめ相続について話し合いの機会を持ち、養子縁組をする、生命保険の受取人にする、書面に残すなどして無駄な争いを避けましょう。

熟年再婚の体験談

実際に熟年再婚された方々の体験談を紹介します。

共通の趣味をきっかけにバツイチ女性と熟年再婚した62歳男性

前妻との死別を経て、結婚相談所に入会。希望条件に合った方のプロフィールを紹介していただき、メール交換を経てお会いしました。趣味の写真がきっかけで何度か会ううちに、互いに惹かれ合い、交際に至りました。ちょっとしたプレゼントなど、サプライズが喜んでもらえたようです。

デートするようになり、生活に彩りが生まれ、相手のことを思い禁煙を続けられるようになりました。彼女の大学生の息子さんが自立したら一緒に暮らす予定です。

参考元:オーネットスーペリア

子供の独立をきっかけに熟年再婚した50代女性

結婚相談所に入会したきっかけは、離婚後に同居していた子供たちが結婚で家を出て独立してから「1人でいるのは寂しい」と思ったこと。

初めて結婚相談所にうかがったとき、スタッフの方が親身になって5時間も話をきいてくれました。

活動して1か月程経った頃、紹介された4人目の男性と会ってみたら意気投合。その後は普通に恋人同士のように過ごし、半年後に同棲し、1年後に入籍しました。孫も彼に懐いてくれています。5年経ちましたが、お陰様で寂しくない人生を送れています。

参考元:ツヴァイ

熟年再婚におすすめの結婚相談所

会員プロフィールやサービスの特徴から、熟年再婚におすすめの結婚相談所を紹介します。

オーネット スーペリア

45歳以上専門の結婚相談所です。

平均年齢は男性60歳・女性56歳。男女比は男性:女性=48.3%:51.7%。婚姻歴のある人は、男性58.1% 、女性60.1% と過半数を占めています。

熟年層で婚姻歴のある会員が多く、全国展開している点でおすすめです。

茜会

30代以上の中高年・シニアを専門とした結婚相談所で、関東圏・関西圏に3店舗を構えています。

男女ともに50代・60代が半数を占めています。男女比は、男性:女性=48.9%:51.1%。

更新料や成婚料、休会にかかる費用は全て無料です。

再婚対象となりやすい熟年層の会員が多く、関東・関西の人におすすめです。

森羅倶楽部

男性50歳以上・女性45歳以上の独身の方を対象とした会員制倶楽部。兵庫、大阪の2拠点で展開しています。

アドバイザーのサポートが受けられる「結婚相手探しコース」は4万人以上の会員が対象です。他に、イベント・パーティー、お友達作り、サークル活動など、さまざまな活動方法が選べます。

再婚対象となりやすい熟年層の会員が多く、気軽に始めたい方、関西圏の方におすすめです。

まとめ

熟年再婚のポイントはお分かりいただけましたか。

熟年再婚率は年々上昇していますが、50代以降で考えると年齢が上がるほど再婚率は低下している傾向もあることから、熟年再婚をするなら早めの行動がおすすめです。

熟年再婚ならではの良さもあればトラブルの可能性もありますが、あらかじめ対策をしておくことで熟年再婚を成功させやすくなるでしょう。

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この記事を書いた人

婚活・結婚おうえんネット編集部

2010年から10年以上、婚活・結婚おうえんネットを運営し、婚活に興味を持たれた方や婚活に関して悩まれている方に有益な情報を発信しています。
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