公開日:2014/03/27 更新日:2014/03/28

別れを見据えた中高年の婚活

結婚相手と死別した後の婚活では、死別の事実を必隠さない、亡くなった相手と新しいパートナーを比較しないなどの心がけが必要です。また楽しい計画ばかりではなく遺産の事、親族との関係などついても話し合う機会を持ちたいものです。

中高年の死別という別れの形

 

独身でいる人の中には、未婚の人、離婚経験者の他に、パートナーと死別された方もいらっしゃるかと思います。生涯の伴侶と決め、添い遂げようと思った相手と、死というもので永遠に引き離されてしまった。その悲しみや喪失感は、忘れられるものではありません。

事故、病気、事件や天災など、原因はそれぞれに違うものの、「死」という絶対的なものによって、大切な人と会えなくなってしまった。そんな人にも、中高年(シニア・ミドル・熟年)世代の婚活や再婚のチャンスはあります。

 

他の人と幸せになってもいいのだろうか?

死別という形で、パートナーを失った中高年の人の多くは「自分だけが幸せになっては申し訳ない」という思いを抱くようです。死別の衝撃は、なくなった直後にも大きいものですが、時間が経った後でも、「あの人がいてくれたら…」「あの人とだったら…」など、亡くなった伴侶への思いが一層に募ることもあるようです。

また、亡くなったパートナーへの恋しさと共に、自分への後悔ややりきれなさを感じる人もたくさんいます。「もっと優しくしてあげれば良かった」「どうしてあんなに冷たくしてしまったのだろう」など、尽きることのない思いが繰り返すこともあります。

笑い合ったり、ケンカをしたり、旅行をしたり、家庭を持ったり。生きてさえいてくれたらと思うことはたくさんあります。しかし、パートナーが亡くなった今、残念ながらそれは叶わぬこととなってしまったのです。

 

無理をせず心のままに

パートナーと死別された後、いきなり婚活に踏み切ることはありません。場合によっては、親族や周囲の人から「再婚したら?」という勧めがあることもあるかと思いますが、無理をすることはありません。

心のままに、泣いたり、お祈りを捧げたりしながら、亡きパートナーを想う時間は本当に大切にしたい時間です。

自分の心に残るパートナーへの想いを無理に断ち切ったり、消し去ったりすることはありません。しかし、心から悲しみ抜くことで、昂ったぶ(たかぶった)感情が次第に落ち着き、一層深い想いに至る日がやってきます。

不安や寂しさにいつまでもとらわれ、後の人生を孤独に過ごすことを、亡くなった人は望むでしょうか。大切な人は、いつまでも胸の中で、あなたの幸せを願い、自分への想いに縛られることを心配していることと思います。

心の整理がつかないままに、寂しさや不安だけを埋めようと婚活をすることは、新たなパートナーにも、亡くなった方にも失礼なことです。まずは心のままに過ごし、心から「再婚をしてもいい」を感じられたら、その時が婚活のスタートです。

 

婚活とその後の「別れ」のこと

結婚相手と死別した後の婚活では、死別の事実を必要以上に隠さない、亡くなった相手と新しいパートナーを比較しない、などの心がけが必要です。

また、中高年の婚活では、必然的に老後や死後のことも視野に入ってきます。本当に結婚したいと思える相手が現れたら、楽しい計画ばかりではなく、葬儀や埋葬のこと、遺産のこと、親族との関係など、気になることについても話し合う機会を持ちたいものです。

最近では「エンディングノート」という、自分の資産や親族の情報、葬儀への希望をまとめた記録帳を残しておこう、という運動も注目を集めています。

エンディングノートは遺言書とは違い、法的効力を持ちませんが、遺された人にとって重要な情報源となります。元気な内にこれらをスッキリとまとめ、思う存分に婚活を楽しめるようにする、というのも素敵です。

重ねる内に、死を意識する機会も増えることでしょう。いつか訪れる死を見つめながら、今生きていられることに感謝し、幸せだと言える生き方をしたいですね。

 

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この記事を書いた人

婚活・結婚おうえんネット編集部

2010年から10年以上、婚活・結婚おうえんネットを運営し、婚活に興味を持たれた方や婚活に関して悩まれている方に有益な情報を発信しています。
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